SONY BDZ-A950 おでかけ・おかえり転送

今回は、『SONY ブルーレイディスク/HDDレコーダー BDZ-A950』の『おでかけ・おかえり転送』についてレビューをします。

この機能はレコーダーで録画した地上アナログ、地上デジタル、BSデジタル、CSデジタル、アクトビラダウンロードセルなどの番組をPSP、ウォークマン、携帯電話FOMA(地上アナログのみ)などへ転送して視聴できる機能です。他社のレコーダーにも一見同様の機能がありますが、読み来ると転送できるのはワンセグ放送だったりします。本日現在、地デジ、BSデジタル、CSデジタルなどのデジタル放送を転送できるのはソニーの特定の機種のみとなります。

尚、この「おでかけ・おかえり転送」はダビング10に連動をしていて、おでかけ転送としてPSPなどへ番組を転送すると、残りダビング回数は1つ減り、おかえり転送としてPSPなどから番組を戻すと残りダビング回数は1つ増えます。

さて、これから詳細を見てゆきます。まず、これらの機器に転送が可能なフォーマットは以下の2種類です。

画質
解像度
ビデオ
コーデック
オーディオ
コーデック
サンプリング
周波数
一時間の
目安サイズ例
QVGA768kbps
320 x 240
AVC 768kbps
AAC 128kbps
48.000kHz
407MB
QVGA384kbps
320 x 240
AVC 384kbps
AAC 128kbps
48.000kHz
220MB

この二つの画質のどちらかを事前に設定で選んでおくと、基本的に放送を録画する際には同時にQVGAの転送用データも作成されます。ただし、幾つかQVGA用のデータができないケースがあります。主な例では、このレコーダーに二つのチューナがあり2番組同時録画も可能になっていますが、2つ目のチューナで録画した場合にはQVGAデータは作成されません。

尚、録画と同時にQVGAデータを作らなかった(作れなかった)場合は、後からメニューによりQVGAデータを作成可能ですが、これは番組の実時間と同じだけ変換に時間が掛かりますので、極力録画と同時にQVGAデータを作成しておいた方が良いと思います。

さて、QVGAデータができたとは実際にPSPなどに転送をします。方法としては2つあります。

  • メニューから個別に転送する番組を選択
  • ワンタッチ転送で一気に転送

ちなみに、転送に掛かる時間は100MB当たり1分程度、つまりQVGA 384kbpsの1時間番組は2分程度です。

メニューから個別に転送

最初にメニューから個別に番組を転送する方法を紹介します。ここではPSPに転送する場合を説明します。

前面にはUSB端子、ワンタッチ転送ボタン。背面にもUSB端子があります。

前面にはUSB端子、ワンタッチ転送ボタン。背面にもUSB端子があります。

USB端子にPSPを接続します

USB端子にPSPを接続します

メニューからUSB接続を選びます

メニューからUSB接続を選びます

USBモードに入りました

USBモードに入りました

続いてブルーレイレコーダーのメニューで「おでかけ・おかえり転送」を選択します

続いてブルーレイレコーダーのメニューで「おでかけ・おかえり転送」を選択します

画録画済の番組一覧が表示されますので、転送する番組を選択します。像説明

録画済の番組一覧が表示されますので、転送する番組を選択します。

転送を開始します。QVGA384kbpsで1時間の番組はで2分ほどで転送されます。

転送を開始します。QVGA384kbpsで1時間の番組はで2分ほどで転送されます。

ワンタッチ転送

もう一つの方法がワンタッチ転送で本体正面にある「ワンタッチ転送ボタン」を押すか、メニューから選択することにより転送が可能です。こちらは前者のようにメニューで番組を細かく選ばなくても、一発で本体に事前に選択した保存されている番組を転送することができます。

どの番組を転送するか?は番組予約時に選択をする必要があります。予約時にワンタッチ転送を「入」にした番組は、ワンタッチ転送でPSPに転送をされます。また、毎日録画のような番組に対して「最新の3日分転送する」などの設定をすると、その通りに「おでかけ転送」としてPSPへ転送をされ、一方で4日を経過したものは「おかえり転送」として本体に戻されます。

録画予約画面の右端にワンタッチ転送の入り、切りの選択があります

録画予約画面の右端にワンタッチ転送の入り、切りの選択があります

ここでは本体正面のワンタッチ転送ボタンを使った、ワンタッチ転送を紹介しまします。転送は非常に簡単で本体にPSPを接続してPSPをUSBモードにしてワンタッチ転送ボタンを押すだけです。転送に当たり本体の電源のON/OFFも原則として必要ありません。(ただし、本体の設定を高速起動モードにしておく必要があります)

あとはじっと待つだけです。本体のディスプレイに進捗度が表示されますので、基本的にテレビの電源を入れること無く、おでかけ転送をすることができます。実際にやってみるとわかりますが、非常にお手軽にできますので、朝の急いでいるときなどに最適かと思います。

ワンタッチ転送ボタン

ワンタッチ転送ボタン

USB機器を認識するとボタンが白く光ります

USB機器を認識するとボタンが白く光ります

ボタンを押すと、赤く色が変わり転送を開始します

ボタンを押すと、赤く色が変わり転送を開始します

本体のディスプレイに進捗度が表示されます

本体のディスプレイに進捗度が表示されます

一応テレビの電源を入れると状況が表示されています

一応テレビの電源を入れると状況が表示されています

画質比較

さて、肝心の?画像比較をして見ます。同じ番組を以下のデータで比較してみました。以下に写真も掲載しますが、デジカメで無理やり取ったので、わかり辛いと思いますので参考程度にお考えください。特に色合いなどは無視してください。尚、PSPの画面は480 x 272と実際の放送より解像度が高いので等倍(PSPの名称はオリジナル)とフル画面(同ノーマル)の両方で比較しました。

  • ワンセグ
  • おでかけ転送(QVGA 384kbps)
  • おでかけ転送(QVGA 768kbpx)

ワンセグ

下の写真ではわかりませんが、ワンセグ放送は元々AVC 128kbps で一秒間に15フレームという遅めの画面ですので、画質も荒れている上に、画面の動きはカクカクしています。特にPSPのように高解像度画において、フル画面設定で拡大してみると、画面が大きくなると同時に、原理は単なる間延びなので見た目の画質がかなり落ちます。

6分で19MBのサイズです

6分で19MBのサイズです

等倍の画面、小さな文字は判別不能です

等倍の画面、小さな文字は判別不能です

フル画面は単なる拡大なのでやっぱり文字は見えません

フル画面は単なる拡大なのでやっぱり文字は見えません

おでかけ転送(QVGA 384kbps)

おでかけ転送のQVGA 384kbpsの場合、さすがに画質が上がり小さな文字でも判別が可能なところまできました。フレームレートも恐らく一秒間に30フレーム程度あり、実際にテレビと同じ位に滑らかです。画面をフルサイズにして拡大をすると多少文字は滲みますが、それでも小さい文字まで判別可能です。尚、このファイルの解像度を調べると320×240なのですが、実際に等倍で表示をしてみるともっと大きい感じですので、実際の解像度とファイルが示している解像度が一致していないと思われます。

ファイルサイズは22MB、ワンセグとあまり変わりません

ファイルサイズは22MB、ワンセグとあまり変わりません

かなり画質は良いです

画質は良いです

フルサイズで多少文字は滲みますが、十分に見えます。

フルサイズで多少文字は滲みますが、十分に見えます。

おでかけ転送(QVGA 768kbps)

おでかけ転送のQVGA 768kbpsはさすがに場合、さすがに全体的に画質が高いです。384kbpsの時は動きの早い場面では多少ブロックノイズがあったのですが、768kbpsではほぼ無くかなり綺麗です。画面をフルサイズにした場合の画面の見易さも当然一番良いです。一方、高画質ではあるのですが、その分サイズも大きくメモリスティックが足りなくなるのと、転送時間が掛かるのが欠点です。

ファイルサイズは40MBへ一気に増えます

ファイルサイズは40MBへ一気に増えます

等倍画面、かなりクリアです

等倍画面、かなりクリアです

フル画面にしてもクリアです

フル画面にしてもクリアです

解像度の比較

上の画面から小さな文字の部分を抜粋して比較をして見ます。ワンセグは元々解像度が低いので小さい文字は等倍でさえ判別が厳しいです

画質
等倍
フル画面
ワンセグ
ワンセグ 等倍
ワンセグ フル画面
QVGA384kbps
QVGA 384kbps 等倍
QVGA 384kbps フル画面
QVGA768kbps
QVGA 768kbps 等倍
QVGA 768kbps フル画面

総合感想

総合的にみて、この「おでかけ・おかえり転送」はかなり良いですね。やっぱりワンセグでなく地デジ、BSデジタル、CSデジタルなどハイビジョンの放送を高画質で携帯端末に転送できるのは良いです。また、その転送方法もワンタッチ転送など比較的良く考えられている使い勝手になっているのも良いと思います。

また、上記で画質の比較をしてきましたが、DVDをPCでAVC480x272の解像度でエンコードした場合に比べると、さすがに画質は落ちますが、QVGA 384kbpsでさえワンセグとは大違いです。カタログの売り文句になってもいますが、何より小さな文字が見えるのと画面が滑らかなのは大きいです。

最終的には私はQVGA 384kbpsが画質、ファイルサイズ、転送時間の観点で一番メリットが大きいと思うので、当面はこの設定で使っていこうと思います。

関連記事

Comments

きざわ:

レポートお疲れ様です。1時間ものが2分で転送とはすばらしいですね。これはうらやましいです。というかこれは是非ともおでかけ転送をサポートしている機種が欲しくなりました。

Webmaster:

別途レビュー記事を書きますが「おまかせ録画」と、この「おでかけ転送」を組み合わせることにより、今までテレビを見なかった私でも、テレビが見たくなってきそうです。

ただ、一点、最近、朝も帰りの東海道線も湘南新宿ラインも混雑具合が異常で、とてもではないですが車内でPSPを視聴できる状態では無いのですよね。結局は見る機会が限られてしまっています…

Write a Comment